コラム
高齢犬の食事の介助
年を重ねるごとにわんちゃんは今まで出来ていたことが十分に出来なくなってきます。
今回はその中でも、ご飯をうまく食べれない子の介助で特に多い3つの事例についてお話しします。
1.床に置いたフードが食べづらそうな子
立ってご飯が食べられる子の中で床に置いたご飯が食べづらそうな場合は、首をさげなくても食べられる様な位置に台などを置いてあげましょう。
フードを食べやすい位置にもっていくだけでも食べる量が増えてくれる事があります。
2.お皿にフードがドーナツ状に残りはじめてきた子
このような状況が起こっている子は、舌が上手に使えなくなってきているのかのしれません。
その時は、食器の形を底が丸みを帯びた形状のものを使うと自力での完食率が上がります。フードもドライフードのわんちゃんはふやかしてあげたり、缶づめと混ぜてあげるだけでも食べやすくなります。
3.固形物が食べれない子
さらに高齢犬になってきますと、固形物を食べるのが難しく、補助が必要になってくる子もいます。
そういった場合は、ご飯をペースト状にし、太い口をしたシリンジを使ってあげると食べてくれることがあります。上体をしっかり起こし、誤飲しないように犬歯の後ろから少量ずつ飲み込む様子を確認しながらあげましょう。
今回は3つの例を挙げてみましたが、みんなが全く同じではございませんので参考にしていただければと思います。
また、高齢犬になってくると老化に伴っての身体の変化なのか、病気の症状なのか見分けるのが大変難しくなってきます。
分からないことがございましたら、早めの検診をおすすめします。お気軽にご相談ください。