コラム
ワンちゃんの咳について
ワンちゃんの咳・・・と聞いて有名な病気のひとつに「ケンネルコフ(伝染性気管支炎)」と言う病気があります。
1種類~数種類のウイルスや細菌等の感染によって起こり、空咳、発熱などの人の風邪に似たような症状が続く事から「犬風邪」と呼ばれる事もあります。体力や抵抗力の低下等で引き起こしやすくなる為、抵抗力のまだ弱い子犬や老犬・免疫力や体力が弱まった犬もかかりやすく多い病気と言われています。
この病気が長引き悪化すると肺炎や肺水腫等も起こる恐れがあるので注意が必要です!
原因となるウイルスの中には、ワクチン接種で予防できるものもあり感染の可能性を減らすことが出来るので毎年の接種をオススメしています。また、寒く乾燥している冬場は免疫力が下がり、ワクチンを打っていても特に発症する可能性があるので、換気を行いつつ暖かい環境を作ってあげましょう☆
と、ここまでのお話から冬場に咳=風邪?と考えてしまいがちですが、ワンちゃんの咳が続く場合、その原因が他の病気である可能性もあるんです!!
その中の病気をいくつかご紹介します。
・気管虚脱
気管が潰れて細くなり呼吸がしづらくなる病気です。症状が重いと酸素が身体に行き渡らず、舌の色が紫色になる「チアノーゼ」と呼ばれる症状が見られたり、呼吸困難になる可能性もあります。
・心臓病
心臓に何らかの異常が起こり、正常より大きくなってしまう事で心臓の上にある気管が圧迫され咳を誘発します。心臓病は完治は難しいですが、早期に発見し治療を行ってあげることで進行を遅らせてあげる事が出来ます。
・フィラリア症
ご存知の方も多い、蚊から感染する寄生虫の病気です。咳の他に、元気がない、食欲不振、ふらつき、血尿などの症状があらわれます。症状としてあらわれた時には、すでに重症である場合が多い病気といわれていますが、予防薬を使用すれば防ぐ事が出来る病気です。
4月末~12月までがシーズンなので、毎月しっかりと予防薬を飲ませて病気を予防しましょう!
このように咳が続くという症状がでる病気の中には、命に関わる病気が隠れている可能性もありますので、お家での様子を注意して見てあげましょう☆