コラム
減量・ダイエットについて
今回は前回に引き続き、減量・ダイエットについてのお話をいたします!
ダイエットのお話に入る前に・・・
今、お家のわんちゃん・ねこちゃんの肥満度が気になる・・!という方、今回はお家でできる肥満CHECK!をご紹介します☆
わんちゃんやねこちゃんの体型や肉付きからその肥満度を5段階で評価するBCS(ボディコンディションスコア)というものがあります!今回はそのBCSを段階別に説明していきます♪
★BCS1=やせすぎ
体脂肪がとても少なく、肋骨や腰の骨格がはっきりと浮き出ていて、触ると簡単に骨がわかる。
上から見ると腰のくびれがはっきりしていて、砂時計のような体型になっている。
★BCS2=やせている
肋骨が少し浮き出ていて、なでてみると骨がわかる。
上から見ると腰にくびれがあり、横から見たウエストも細くなっている。
★BCS3=理想体型
肋骨が脂肪で薄い皮下脂肪で覆われていて、なでると骨がわかる。
上から見た腰のくびれはゆるやかで、なでてみると骨がわかる。横から見るとウエストがゆるやかに細くなっている。
★BCS4=太っている
厚い皮下脂肪で覆われていて、見た目では肋骨がわからず、少し強めになでると骨がわかる。
上から見ると、かろうじてくびれがある。横から見たウエストはかなりゆるやかで、引き締まっていない。
★BCS5=太りすぎ
常に厚い皮下脂肪で覆われていて、見た目で肋骨がわからないのはおろか、触っても骨が分からない。
上から見ても腰のくびれがなく、寸胴で、横から見るとお腹が張り出していて、垂れ下がっている。
※これらの5つの評価のうち、ポイントは肋骨と腰です真上と横から見ると評価がしやすいので是非試してみてください!!
さて、次に減量についてお話ししていきたいと思います。
基本的に食べる量よりも、運動する量を増やせば体重が減るのでは・・!?
最近運動量が減ったから体重が増えたのでは・・!?
そう思われる飼い主様も少なくはないはずです。
しかし、わんちゃん・ねこちゃんは運動ではなかなか痩せることができません。
減量のポイントは「食べるカロリーを減らして、脂肪だけをおとし≪健康的≫に減量すること」
通常の食事を減らすだけでは筋肉や内臓、骨を維持するためのタンパク質やビタミン・ミネラルなどが不足しがちになります。低カロリーでもタンパク質やビタミン・ミネラルなどがしっかり摂取できるように、調製された減量用の食事をお勧めします!
また、ネコちゃんの場合は特に、急激な食事制限をすると全身の脂肪が肝臓に集まって脂肪肝になる危険性がありますダイエットなどで悩まれている方はお気軽にご相談ください☆
それでは、当院でよくお勧めしているダイエット用のお食事について簡単にご説明いたします。
◆減量サポート◆
減量を必要とすることを目的として特別に調整された療法食です。
このお食事は、ごはんの量を制限した場合でも、必要なタンパク質や、ビタミン・ミネラルなどが十分に摂取できるように調節されています!脂肪分を少なめにして食物繊維を多く取り入れています。
◆満腹感サポート◆
こちらも減量サポートと同様、減量を目的として調整された療法食です。
低カロリーでお食事の量を減らしても、満腹感を得られるように他のフードより食物繊維が豊富に含まれている為、減量だけでなく便秘や一時的に下痢をしている子にも適しているお食事です。
※今説明した2つのお食事は粒が大きめなので中~大型犬のワンちゃんだと好んで食べてくれるかもしれません。
◆ウエイトケア◆
肥満気味の子や運動量の少ない子のために調整されたお食事です。
風味や味などがこだわって作られていると共に、肥満による二次的な疾患(糖尿病など)のリスクが考慮されています。
この他にも様々な種類のダイエットのお食事があります。わんちゃんがダイエット食をなかなか食べてくれないという方は、まずダイエット用のお食事が多種あるということを知っていただき、是非、諦めず試してみて頂きたいです。
それぞれのフードによって味・食感・風味すべてが少しずつ異なっています。もしかしたらおうちのわんちゃん・ねこちゃんのお口にあったお食事があるかもしれません。
まずは、フードを切り替えることから、地道にゆっくり頑張っていきましょう☆
最後に・・
ダイエットで大切なのは動物も飼い主様も長く続けられるかどうかということです。
その為、心にも体にも負担のかかるダイエットをするのではなく、動物も、飼い主様にも安定したダイエットを続けられるようにどうか無理はなさらないで下さい。
行き詰まった時に、相談の窓口となれるよう、私たちスタッフもサポートしていきたいと思います!
是非、お気軽にご相談ください。