コラム
わんちゃんの「耳」について
この季節になると、
・耳を痒がる
・耳からニオイがする
などの理由で病院に来るわんちゃんたちがたくさんいます。
梅雨という季節は湿度が高く、私たちや動物たちにとっては決して快適な時期とは言えませんよね。
しかしわんちゃんのお耳の中にいるダニや真菌、細菌たちにとっては繁殖しやすい絶好の季節・・・なんです!
細菌がお耳のなかで増えることにより痒みが発生したり、嫌なニオイの原因になったりします。
放置しておくと外科手術が必要になる場合もあります。
特に、
耳毛の多い犬種(トイプードル、シーズーなど)
たれ耳の犬種(キャバリア、アメリカンコッカー・スパニエル、ゴールデンレトリバーなど)
のわんちゃんたちは、耳の中に細菌がこもりやすい為、症状が表れやすいのです。
耳をめくってみて少し赤くなっていたり、汚れがついている様子はありませんか?
そうなる前に、ご自宅での定期的なお耳のお掃除や早めの診察をオススメしております。
ご自宅でのお掃除がなかなか難しい時は、お気軽に病院までいらして下さい♪
また、耳は周りの音を聴きとる役割だけでなく、わんちゃんの気持ちや感情を読みとるヒントにもなります。
いくつか例をご紹介します。
*直立している
これは驚いたり、周囲の物音に特に興味を示している気持ちを表しています。
わんちゃんに「ご飯!」「散歩!」など、喜ぶような言葉をかけた時、お耳がピーンと立って反応することはありませんか?わくわくしたり、興味を持っている証拠です。そういう時のわんちゃんの顔は、とってもイキイキしていると思いますよ☆
*後方に寝かせる
これは何かに恐怖心を抱いている時、服従、甘えを示している時を表します。
耳をたたむことで自分の体を小さく見せ、相手に「自分は敵対心は持っていません」と伝えている合図です。
*前方に傾けてピンと立てる
耳を前方に傾け、唸るなどの様子が見られるときは、何かに対して「威嚇」をしているのかもしれません。
そういった状況のわんちゃんには近寄って触ったりせずに、原因となっているものを取り除いてあげると良いでしょう。
なお、攻撃性がある時や落ち着きがなくなっている時は、耳から出ている情報だけでなく尻尾や口元・表情にも注目して見てあげてください。
愛犬の「耳」に注目してコミュニケーションをとるのも楽しいかもしれませんね♪