コラム
犬の口腔内について
さて今回は「犬の口腔内」についてお話いたします。
☆犬の口腔内☆
犬の口腔内は人間とは逆でアルカリ性に傾いており、人間のように虫歯にはほとんどなりません。
しかし、歯垢が歯石になるスピードがとても速く、人間の場合一ヵ月ぐらいかかりますが、犬の場合3~5日ほどで歯石になってしまいます。
また、犬の歯周病(歯周病とは歯周組織が破壊される病気)はとても多いですが、犬種によっても異なり歯が密になっている小型犬のほうが発生率が高いと言われています。
歯垢や歯石の蓄積は歯周病を引き起こす原因になります。
歯周病になると・・・
・口臭の原因
・歯の脱落
・全身の健康状態への影響 等に繋がります。
歯周病を放置すると・・・
・歯瘻
・口鼻瘻管
・下顎骨骨折
・出血が止まらない といった状態にまで悪化します。
歯肉炎の状況であれば歯科処置で改善しますが、歯周病まで進行すると完全に健康な口腔内の状態には戻りません。
当院では全身麻酔下にて歯石除去等、歯科処置を行っております。
また歯磨きの習慣はパピーの時期から楽しみながら行っていく事をおすすめしています。
口腔内の状態や歯磨きの仕方など気になる点やご不明な点がございましたらお気軽にご相談ください。
※歯科の診察をご希望の場合はご予約が必要となります。