コラムTanuma Animal Hospital

コラム

梅雨の上手な過ごし方

うっとおしい梅雨の時期、雨降りが続くとどうしてもお散歩に行くのが面倒になります。
ですが、ペットにとって、雨が降ってることなんて全く関係ありません。
毎日お散歩に行っていたのに、雨だからといって行かないことは運動不足につながり、ストレスや肥満の原因になってしまいます。天候の悪い日(豪雨や落雷、台風などの警報が出ている時)は危険が伴いますので、あえて散歩にでる必要はありません。

 

【散歩の重要性】
犬にとって散歩は、なくてはならない大切な運動です。
それぞれの犬種に合った運動量をこなすことでストレスも解消され、精神状態も安定します。また、外に出ることによって他の犬や人と接触することにより社会性が養われます。

 

社会性の無い犬になってしまった場合、他の犬や人を見ると極端に恐がったり、逆に異常に興奮したり、車やバイクの音を恐がって歩かなくなってしまったりと、人間と共に暮らすうえでも社会性があるかないかでは大きく左右されるのです。

 

【十分な運動】

 

運動が十分に足りていれば、ストレスが発散され精神状態が安定し、問題行動を起こすことなく、家の中では静かに過ごすことができます。
散歩から帰ってきて、まだはしゃいでいるようなら運動が足りてないという目安です。水を飲んで寝てしまうようなら運動は足りている状態になります。

 

運動量が必要な犬種の場合、ただ散歩するだけではどうしても運動不足になりがちです。特に猟犬や牧羊犬などは歩くだけの運動ではもてあましてしまいます。そういった場合、普段の散歩に組み合わせて、ボールを使った遊びや、フリスビーを使った遊びを取りいれてあげましょう。通常は外の広い公園などで遊んであげるのが思いっきり運動できて良いのですが、天候が悪い場合(豪雨や落雷の危険があるなど)、無理に外に連れださずに室内や屋内で遊んであげるのもよいですね♪

 

【室内での遊び方】
室内では外で遊ぶ時のように思いっきりかけまわったり、飛び跳ねたりすることも限界があります。とくに大型犬と室内で暮らしている場合、あまりはしゃぎ過ぎても大変です。

 

軽いボール遊びや、お気に入りのオモチャで一緒に遊んであげれば、外で遊ぶほどの運動量はありませんが、ペットの精神面は満たされます。また梅雨時期の室内で過ごす時間は、しつけ強化のチャンスでもあります。日頃から行っている服従訓練も取りいれながら、楽しく遊んであげれば一石二鳥です。

 

ここで重要なのが、遊びを始めるのも、終わるのも必ずオーナーがリーダーシップを取るということです!
これはしつけのうえで重要なことです。例えば、オーナーがペットにオモチャを渡したまま遊びをやめてしまうとそれだけで、ペットが自分の方が優位に立っていると理解してしまいます。また、オモチャを与えっぱなしにせず、オーナーがきっちり管理してください。ガムなども同じで、ご褒美としてメリハリをつけて与えましょう☆

 

遊びを始める時も必ず最初に「オスワリ」「マテ」などの指示を出してから行うようにしましょう。それからオモチャを使って一緒に遊んであげてください。「オイデ」や「モッテコイ」を覚えさせれば、しつけにも繋がりますし、ペットも遊びの中で訓練ができます。

 

 

<これからは、熱中症に気をつけよう>

 

犬には、夏の暑さ・梅雨の時期はとても危険です気づかないうちに熱中症になり、命を落としてしまうこともあります。悲しいことに毎夏、熱中症で亡くなるワンちゃんがたくさんいます・・・。室内気温22℃、湿度60%を超えると犬は熱中症になる可能性が高くなると言われています。

 

きちんと暑さ対策をしてあげれば熱中症を防げますので、お部屋での湿度管理には十分気をつけましょう!

 

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