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マダニから感染する感染症『SFTS』について

◆マダニの感染症について
暑いくらいの陽気になったこの季節、フィラリアと同様にノミやマダニも活動期を迎え予防されている方も多いと思います。そこで今回は最近話題になっているマダニから感染する感染症「SFTS」についてお話します。

 

「SFTS」とは・・・

SFTSウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染する感染症で人に感染すると発熱、食欲低下、嘔吐、下痢、腹痛、頭痛、筋肉痛、神経症状、リンパ節腫脹、出血症状が起きることもあり、最悪の場合死に至ると言われています。

 

<感染経路>

主な感染経路はウイルスを持ったマダニに咬まれる事ですが、この他に感染した子の血液、目、鼻、口の粘膜や糞便が自身の傷口や粘膜に入り込む様な濃厚接触での感染する事もあります。

 

<主な症状>

人間の場合:

6日~2週間の潜伏期間から発熱、食欲低下、嘔吐、下痢、腹痛などの消化器系の症状が多く見られます。また、頭痛、筋肉痛、意識障害や失語などの神経症状、リンパ節腫脹、皮下出血や下血などの出血症状などが起きる可能性があります。

 

犬猫の場合:

人同様、発熱、元気・食欲低下、嘔吐など消化器系の症状等の他、黄疸の症状も見られます。発症してしまうと急激な経過をたどることが多く、数日で亡くなってしまう可能性があります。

 

「SFTS」に感染しない為にはマダニに咬まれないように予防することが重要です!
散歩の際に山野や草むらに入る場合には、長袖長ズボン、帽子を着用するなど肌の露出をさけましょう。

 

また、「SFTS」は現在有効な治療法は見つかっていない怖い病気ですが、対策をする事で感染リスクを抑える事が出来ます。
ワンちゃん達の場合、散歩から帰った際には、マダニに咬まれていないか、特に被毛の薄い目・鼻・耳・指の間等を重点的にチェックしましょう!

もしも咬まれていた場合、無理に引き抜こうとすると皮膚にマダニの一部が残ってしまい感染が起こる可能性があります。そのままの状態で医師・獣医師の診察を受けましょう!

 

ワンちゃん達は、特にマダニ接触の可能性が高く、どこでウイルスを持ったマダニと接触するか分からない為、日頃から駆虫薬による予防をお勧めします。
当院では2種類のお薬を取り扱ってますので、お気軽にお問い合わせください。

 

マダニは「SFTS」の他にも様々な病気の感染源ですので、皆さまの健康のためにもワンちゃんネコちゃんとともに注意をしていきましょう!

 

 

 

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